超大物狙いの大源太川のポイント(新潟県・魚野川水系)
 大物が狙える有名釣り場は多いが、川が大きすぎて宝くじを当てるような気がしてならなかったり、川が汚れていたり、釣り人のプレッシャ−が多すぎて魚が賢すぎたり、ゴルジュの続く危険地帯だったりで、なかなか思うようにいかない。そんな中ではっきり分かることは、一番条件の良い時にそこそこの熟知した渓に入れる釣り人が、一番大物を釣っていると言うことだ。もちろん腕も良くなければならないが・・・。だから地元の釣り師や釣り歩きを本業や副業に持つ人達にはかなわない。
 それでも大物が釣りたいと言う人には(私も含めてだが)、この大源太川がおすすめである。「季節別宝庫」でも紹介しているが、大源太湖駐車場広場横で以前流しそうめんを中心とした食堂と、ニジマスの釣り堀を営業していた地元のおじいさんに聞いた際、第2ダムと第3ダムの間が一番魚が多くて大物も多いと教えてくれた。その証拠に、湖畔の大源太山荘食堂の壁に貼ってある多数の大物魚拓に記された ”釣れた場所”は8割方第3ダムのエンテイ下である。
 入渓地点は第3ダムに向かう林道のテニス場付近から踏み後を見つけて入るのが無難だが、途中で不明瞭になるのでやぶこぎは覚悟して置こう。渓に近づくほど急斜面になるので注意が必要。タ−ザンのまねごとをしたくなければ、ザイルを持っていった方が良いと思う。
 もうひとつの入渓方法は、大源太湖のキャンプ場を通り抜けて続く辿道で渓に近づく事が出来るが、この道も事前に調べて入渓してもらいたい。地元の人に聞けば以外に簡単な入渓点が分かるかも知れない。                                                                
  超大物発見!
 流れ込みからいよいよ気を引き締めての釣りとなる。細かく丁寧に釣らなければ、あっという間に終わってしまう短い距離だ。石を一つ一つ探るつもりで・・・。なぜならば私は流れ込みのすぐ上の大岩のある小さなトロ場で、40pを越えるヤマメにユ−タンされたのだ!ス−ッとスロ−モ−ションのようにフライに向かって浮上してきたのに、直前で剛速球のようなスピ−ドで去っていった。パ−マ−クの一つ一つが玉子大でハッキリしていた。超大物が潜むとはとても予想できない平凡なポイントだった。我に返ったときには息が荒くなっていた。この日は瀬で泳ぐ2尾の中型イワナを確認しただけで、ノ−ヒットだった。第3ダムエンテイ下の大淵は自分には手に負えないような圧倒的な迫力だった。
 リベンジ
 第3ダムエンテイ下に再び挑んだのは、翌年の夏だった。徳1号とテニス場から強引に渓へ下りた。途中、熊になぎ倒された木々を見て身の引き締まる思いがした。
 渇水だった前年と比べて水量も多く期待が高まったが、例の大岩には魚の気配は感じられなかった。毎度の事ながら、深夜まで仕事をして一睡もせずに川に来た。第一ダム下流で昼過ぎまでヤマメと遊び、このポイントに来たときは午後2時を回っていて、疲れもピ−クに達していた。すぐその後の大失態を起こす条件が揃っていたのである。
 エンテイの豪快な落ち込みに続くクネクネとしたナメの大淵のど真ん中に、何度目かのトライでやっとフライがふわりと着水した。その途端!ザバ−ッ!と水しぶきが上がり真っ黒で大きな魚がジャンプして綺麗な半月をゆっくりと描いた。
「先輩、出ましたね!」 徳1号の呼びかけに「うん・・・」と答えただけで、私は眠気から来る疲れで20ヤ−ド先で起きた出来事に反応できず、他人事のように見とれてしまった。
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この場所に初めて宋さんと入ったときは超渇水の時で、普段でも浅い第2ダムのプ−ルは更に浅い池のような状態だった。そのせいか至る所で中型のヤマメの泳ぐ姿が確認出来て、”宝庫”であることを実感した。湖岸をへつりながら片手が自由なときだけヤマメの前方へフライを落とした。するとフライが落ちた先へ移動して定位する。またフライを落とす。ヤマメも負けじとその先へ移動する。「クソ−!いっそのこと矢のように走り去ってくれた方がましだぞ−!」 このヤマメだけがそう言う性格かと思ったら、他の奴らも一緒!俺のように性格の良い奴はいないのか!でも、へつりながらヤマメ様を片手で釣ろうとしている自分が、ヤマメには一番失礼でいやな奴に見えてるかも・・・。