新緑の木漏れ日淡く流れ染め浮かぶフライに時を憶えず
暮れなずむ秋の山川せせらぎの心乱れしかすかな波紋
フライマン達よ!ライズに酔いヒットに涙しリリースに愛を込めるのだ
フライフィッシング好きの「徳」がお届けする、釣り日記と渓流釣り場情報
執筆者:「徳」
自動車保険の加入条件を読むと、年が若いほど無茶な運転をする可能性が有ると言うことで、保険料が安くないのが通常である。
私はその項目を読むたびに昔の出来事を思い出して、ついうなづいてしまう。
それは私がまだ若かった二十歳の時、釣り場に向かう途中に起こった印象深い出来事(事件)である。
朝マヅメの釣りに間に合うために、一人甲州街道を車でひたすら西へと向かっていた。
深夜の甲州街道は走る車もまばらで、眠気と寂しさを癒すため、青信号をいくつ通過できるかを一人で数えながら走った。
その内、信号待ちで隣に着いた車が盛んにアクセルをふかし始めた。気づいた私が隣に目をやると、シャコタンの白い車に乗ったとっぽいあんちゃんが、ニヤニヤと挑発的な表情でこちらを見ている。
「オイオイ、おまえも暇人か~」
私が彼の挑戦を受けない理由は何もなかった。
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芝川の最上流部はまだ探っていない。
だが私達はあまりにもゴミが多いのに幻滅して、とうとうロッドを振ることなく場所を移動した。
そう言ったことを期待しての微々たる反発である。 釣り人がゴミを捨てなければ一番良いのだが・・・。 |
![]() 音止ノ滝 |
2月16日から早くも解禁となる長野県千曲川にはライズ狙いのフライマン達がどっと押し寄せる。殆どは信濃川上付近。
午前10時頃から午後2時頃までの間に起きるはずのライズを期待して、じっと待つフライマンの姿を至る所で見かける。
だが標高1200メートルの氷の世界では、時には見事に裏切られ、ライズを探して右往左往したあげく諦めて帰って行くフライマン達も多い。
執筆者:「徳」
私のフライフィッシングの師匠は、山梨県清里にある喫茶店「モスバック」のマスタ-林勝美さんである。
私は中学1年生の時に初めてヤマメを釣ってから、師匠に出会う25歳までずっとエサ釣りで通してきた。
釣れた事よりも釣れなかった事の方が多かった。清里にたびたび行くようになったのは、近くの大門川や西川、梓川、千曲川源流で魚が良く釣れたからである。
ある日私はとっておきの穴場を見つけて一人八ヶ岳へと向かった。
清里、野辺山を過ぎて更に千曲川を下り海の口を越してしばらく進むと、左から湯川という赤茶に染まった支流が入って来る。
その魚の住めない湯川の上流に出合う牛首川と言う支流である。
穴場探しが大好きな私は、草津の吾妻川のような魚の住めない川の支流などに興味を持ち良く出掛けた。
この牛首川にはそれ以上、かなりの期待があった。
わざわざ魚がいるかいないか分からない牛首川に入らなくてもこの辺りではいくらでも良い釣りが出来たのだから、場荒れするほど人は入ってないはずだという読みに自信があった。
執筆者:「徳」
大門川で好釣してホクホク顔で車に戻ってみると、車内は蒸し風呂状態だった。
正面のウインドウガラスの真下に変人Jさんの携帯電話が6月の太陽の光をもろに浴びてギラギラと輝いていた。
「こんなところに置いとくと壊れちゃうよ」と行った時にはすでに手遅れで、液晶画面は何も映らなくなっていた。
それでも釣れて機嫌の良い変人さんは、さほど気にするでもなくモスバック(徳2号の師匠が経営する喫茶店)へと向かった。
モスバックで釣り談議も一段落したところで、変人さんが思い出したように携帯をテ-ブルの上へ置き、「これどうしたら直るかな-」と言った。
事情を聞いた師匠が突然目を輝かせながら、「うちの冷凍庫に入れてみたら?」と言った。
熱してやられたのだから冷やせば治るかも・・・。単純な発想である。
しかしこれは、釣りの達人的な発想でもある。
押してもだめなら引いてみな、浮かせてもだめなら沈めてみな、自然に流してもだめなら動かしてみな。
すでに釣りモ-ドに思考が染まっている変人さんと私徳2号は、師匠の「的を得たお言葉」に感動してしまってる。
かくして変人さんの携帯電話はモスバックの大きな冷凍庫に数時間眠る羽目となりました。
そして数時間後には見事な金属アイスノンと化したのでした。

私は釣りの達人と呼ばれる方々が釣りの世界を脱すると、少し変わって見られるその根源を垣間見たような気がした。
執筆者:「徳」
初めて前日光の大芦川に釣りに行ったのは高校1年の時だった。
その頃でもすでに奥多摩や丹沢、奥武蔵、秩父では魚がスレていて、容易には釣れなくなったと感じ始めていた。
だが、東京、神奈川、埼玉より遠くへ釣りに出掛けるのは当時の自分達にはいささか冒険に思えた。
小学校の頃から大事に読んでいた飯田という人が書いたブル-ガイドブック、「渓流釣りの旅」を何度も読み返しながら、一大決心で大芦川に行くことを決めた。
浅草を昼に出て東武線で新鹿沼まで行き、そこからバスに揺られながら、ため息の出るような素晴らしい流れを見つめて初めての遠出に胸がときめいたものだ。
大芦川に同行したのはJ君とC君で、2人共家が浅草だった。
浅草と言えば”石を投げればヤクザに当たる”と言われたほどヤクザが多く、「仁義無き戦い」と言うヤクザ映画の大ヒットにより街もにわかに活気だっていた。
J君はともかくC君の方はすでに任侠の世界に生きる雰囲気が漂い、顔も高倉健に良く似ていてケンカも強かった。
自然を愛する渓流釣りを楽しむ位だから、彼とは純粋な気持ちで通じ合うものが有った。
ノスタルジックな雰囲気に興奮!!
古峰神社宿坊へ到着し先に宿泊費を払うと、坊さんが部屋へ案内してくれた。
古峰神社宿坊の部屋と廊下には大小様々な天狗の面が飾られていて、その貫禄と厳粛な雰囲気に圧倒された。
ここ古峰神社は天狗の神様を奉っていて、宿泊客は希望をすれば翌朝座禅を組み祈祷を受けることが出来る。
殆どの人がそれを目的に古峰神社を訪れる。
釣り人や登山客は旅行の思い出に座禅を組んでいく人が多いようだ。
必死の思いで祈りに来ている人達の邪魔にならないようにしよう。
部屋も決まり釣り支度を急いでいると、いきなりお婆ちゃんが襖を開けて「だに!」と言うので驚いた。
「え!ダニ?!」と聞き直すと「めしだに!」どうやら食事の時間らしい。
早い夕食と、近場の釣り場では聞いたことの無かった方言と、圧倒的に迫ってくる天狗のお面・・・。
私はノスタルジックな雰囲気にすっかり興奮していた。
「やっぱり旅行はいいよな~」
J君もご機嫌である。C君も感慨に浸っているのか口数が少なかった。
早い食事を済ますと一斉に大芦川に出た。
日暮れまでに1時間有る。
大芦川のエンテイのプ-ルを3人で狙った。
トンボがいっぱい飛んでいたので、それを捕まえてエサにしたら途端に小型のヤマメが釣れだした。
C君が型の良いヤマメを釣った。
3人でそのヤマメに見とれていると、突然C君が「俺、用事思い出した!」と叫んだ。
「え?!何の用事?」
「姉貴と今日約束があったんだ」
せっかく来たのだから、姉さんに電話して泊まっていくようにと言う二人の制止も全く聞こうともせず、その場から走り去ってしまった。
唖然としていた私は勝ち逃げされて、少し悔しいような寂しいような複雑な気分で彼の後ろ姿を見送った。
鈍感な私がC君の突然帰ることになった本当の理由が”天狗のお面が怖いから”と言う事実を知ったのは、それから何年も後のことである。
大物が狙える有名釣り場は多いが、川が大きすぎて宝くじを当てるような気がしてならなかったり、川が汚れていたり、釣り人のプレッシャ-が多すぎて魚が賢すぎたり、ゴルジュの続く危険地帯だったりで、なかなか思うようにいかない。
そんな中ではっきり分かることは、一番条件の良い時にそこそこの熟知した渓に入れる釣り人が、一番大物を釣っていると言うことだ。
もちろん腕も良くなければならないが・・・。
だから地元の釣り師や釣り歩きを本業や副業に持つ人達にはかなわない。
それでも大物が釣りたいと言う人には(私も含めてだが)、この大源太川がおすすめである。
「季節別宝庫」でも紹介しているが、大源太湖駐車場広場横で以前流しそうめんを中心とした食堂と、ニジマスの釣り堀を営業していた地元のおじいさんに聞いた際、第2ダムと第3ダムの間が一番魚が多くて大物も多いと教えてくれた。
その証拠に、湖畔の大源太山荘食堂の壁に貼ってある多数の大物魚拓に記された”釣れた場所”は8割方第3ダムのエンテイ下である。
入渓地点は第3ダムに向かう林道のテニス場付近から踏み後を見つけて入るのが無難だが、途中で不明瞭になるのでやぶこぎは覚悟して置こう。
渓に近づくほど急斜面になるので注意が必要。
タ-ザンのまねごとをしたくなければ、ザイルを持っていった方が良いと思う。
もうひとつの入渓方法は、大源太湖のキャンプ場を通り抜けて続く辿道で渓に近づく事が出来るが、この道も事前に調べて入渓してもらいたい。
地元の人に聞けば以外に簡単な入渓点が分かるかも知れない。
この場所に初めて宋さんと入ったときは超渇水の時で、普段でも浅い第2ダムのプ-ルは更に浅い池のような状態だった。
そのせいか至る所で中型のヤマメの泳ぐ姿が確認出来て、”宝庫”であることを実感した。
湖岸をへつりながら片手が自由なときだけヤマメの前方へフライを落とした。
するとフライが落ちた先へ移動して定位する。
またフライを落とす。
ヤマメも負けじとその先へ移動する。
「クソ-!いっそのこと矢のように走り去ってくれた方がましだぞ-!」
このヤマメだけがそう言う性格かと思ったら、他の奴らも一緒!俺のように性格の良い奴はいないのか!
でも、へつりながらヤマメ様を片手で釣ろうとしている自分が、ヤマメには一番失礼でいやな奴に見えてるかも・・・。
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流れ込みからいよいよ気を引き締めての釣りとなる。 |
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パ-ルマ-クの一つ一つが玉子大でハッキリしていた。
超大物が潜むとはとても予想できない平凡なポイントだった。
我に返ったときには息が荒くなっていた。
この日は瀬で泳ぐ2尾の中型イワナを確認しただけで、ノ-ヒットだった。
第3ダムエンテイ下の大淵は自分には手に負えないような圧倒的な迫力だった。
第3ダムエンテイ下に再び挑んだのは、翌年の夏だった。
徳1号とテニス場から強引に渓へ下りた。
途中、熊になぎ倒された木々を見て身の引き締まる思いがした。
渇水だった前年と比べて水量も多く期待が高まったが、例の大岩には魚の気配は感じられなかった。
毎度の事ながら、深夜まで仕事をして一睡もせずに川に来た。
第一ダム下流で昼過ぎまでヤマメと遊び、このポイントに来たときは午後2時を回っていて、疲れもピ-クに達していた。
すぐその後の大失態を起こす条件が揃っていたのである。
エンテイの豪快な落ち込みに続くクネクネとしたナメの大淵のど真ん中に、何度目かのトライでやっとフライがふわりと着水した。
その途端!ザバ-ッ!と水しぶきが上がり真っ黒で大きな魚がジャンプして綺麗な半月をゆっくりと描いた。

「先輩、出ましたね!」
徳1号の呼びかけに「うん・・・」と答えただけで、
私は眠気から来る疲れで20ヤ-ド先で起きた出来事に反応できず、他人事のように見とれてしまった。
2003年4月15日
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朝3時から4時の間に「徳」が「変人J」と「玄ちゃん」を日暮里に迎いに行く約束だった。 |
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今回も小型ながら自分の釣った岩魚が第一号だと思って見せに来た「徳」だったが、「変人J」さんの29センチにビックリ。 |
![]() 「変人J」さんが入渓して第2投目で釣り上げた 本日最大の大物。29センチあった。 |
![]() もくもくと竿を振る「玄ちゃん」。後ろに見えるのは千ヶ滝。 |
![]() 好調時の大門川はアベレ-ジサイズが22~23センチ。 |
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川俣川源流では小型ながら岩魚が繁盛にフライを追った。 |
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喫茶モスバックの「林さん」に 「どうせ行くなら泉質の良い所へ」と薦められて泉温泉健康センターへ行きました。 午後7時以後は400円で入浴ができます。肌が翌日まですべすべしていた。 |
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1,000円
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2,800円
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3,990円
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2003年4月15日
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1日中雨の降る寒い日だったが、カゲロウのハッチはポツポツと見られた。 |
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釣り始めてすぐに釣れた23センチのヤマメ。見つけにくいライズをしていた。この後すぐに18センチも釣れた。 |
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分流が集まる合流点。最初にヤマメの釣れたポイント。 |
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足場も良く、渓相も良い足形橋上流の流れ。 |
2004年6月8日
クレームがあった為、川名を伏せさせていただいております。
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前回草津の温泉に浸かりながら地元のおじいさんに聞いた、「尺イワナ」の宝庫に仲間達を連れてやって来た。 |
![]() 最初に行った川の近くにある湖 |
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昨年の秋に短時間ながら好感触を得たY沢は林道と沢の高低さを感じないとても釣りやすい沢。
本命のN川に着いた頃には雨が降ってきて川も暗かったが、会長がコンスタントに釣り上げたところで釣りを終了。 |
![]() N沢の入渓点下にある堰堤 |
![]() Y沢に入る前に釣り仕度 |
![]() もう釣った気分? |
![]() N沢で釣れたイワナ |
![]() N沢で釣れたヤマメ |

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